写真誌「新秋田紀行」の1ページ
秋工電気科時代の同級生だった秋田市在住の写真家桜庭文男氏が今年1月に亡くなった。
三平氏からの情報で、秋田市のタウン情報誌に連載されていた桜庭氏の写真エッセイが写真集として発売されると聞き、早速購入した。
昨日(2024/05/10)あきたタウン情報から写真集が届いた。最初、ざっと目を通して76ページの写真を見て、ピンときた。コーヒー店内の画像である。
タイトルは「人生をリセットして設えたその人らしい空間」2013年1月号 ダウらんど<大館市>。秋工電気科時代の同級生石田康彦氏の店である。
私は自分では石田とは席も近いこともあって、親しかったと思うが、クラスが分かれた2年生の後半になってお互い進路も異なってから若干疎遠になった。
石田は秋工卒業後は電電公社に就職し、その後大館に帰ってコーヒー店を営んでいると聞いていた。
「天井の太い梁、漆喰の壁に腰板、通りに面した大きなガラスの前に赤レンガの壁。ミニコンサートの場でもあるという」店の名前のダウランドとはルネサンス期の作曲家・リュート奏者の名前という。
写真からカウンターの奥にいる男性は石田らしい面影が感じられた。
さりげなく若い(?)女性がコーヒーを入れる主の手元を見ている演出もここちよい。
石田はその後も音楽活動をしているとあった。
桜庭氏が懐かしい記憶と半世紀を経た同級生の様子を伝えてくれた。
赤川均(S41E)